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セキュリティ・システムのチャイナ・フリー化とかどうなんですかね

このへんがネタ元なんですが。
Huawei spies for China, says ex-CIA head

これは通信機器の話でして、いわゆるバックドア問題について言及されています。でもって、我々が扱っているIPカメラもネットワーク・デバイスでありまして、昨日のShodanの話ではありませんが、機密性、秘匿性を保たなければならない映像が流出することがあってはならんわけです。物理的にクローズドな環境で使われているならともかく、どこかにゲートウェイがあったらそれは、という話。サイトのつくりはアレですが、こういう話を「陰謀論」の一言で片付けるわけにはいかんよな。

で、普及型IPカメラをPanasonicのKXシリーズとすると発売から10年以上が経過しているわけですが、その間にもメーカーは、何とかマーケットを広げようと画策しました。ネックだったのはポート・フォワーディングしてカメラを公開することで、ちょっとPCに詳しい人ならともかく、家で飼っている猫やら犬やらの映像をちょっと見たいだけ、というライト・ユーザーには敷居が高かった。ところが最近は「クラウド・カメラ」的な商品が売られるようになり、1)自動DDNS更新とUPnPを使ったポート開放(アドレスは機器固有のシリアル番号など)、または2)カメラがメーカー(サービス)のストリーミング・サーバーに映像を伝送、ユーザーは直接カメラにアクセスすることなしに映像を見る、といった手軽さを売りにしています。先の話があるので、ちょっとそれ怖くない? ということで。

そんなわけで、ペットの痴態や赤ちゃんの寝顔といった、見られたところで誰も困らない映像を垂れ流しているカメラはともかく、公共監視や施設監視に使うIPカメラやレコーダーは、とりあえず「チャイナ・フリー」にするという、業界自主基準とか設けたらどうですかね。

ということを妄想していたんですが、じゃあメイド・イン・台湾の自社製品はどうよ、と気になったので確認しましたが、「日本製と台湾製の部品しか使ってないよー」とのことだったので、この与太記事を書いた次第であります。Brickcom社のカメラも要のパーツは日本製でして、東日本大震災後は部品供給が間に合わず、一部機種の生産ラインが止まったとか、VioStor新モデルの冷却ファンが「耐用年数に定評のある三洋電機製だ」と自信満々に説明してくれた直後、「企業の耐用年数のほうが先にきちゃいましたね、HAHAHA」と教えられたのは良い想い出です。

VioStorもDigistorも、いろんな意味で日台のハイブリッドなんです。



by viostor | 2013-09-12 09:18 | セキュリティ

IPVMの記事を大雑把にまとめています

by viostor
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